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9月の壁紙は 『彼岸花』
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9月と言えば彼岸花。
秋の彼岸の頃に咲くから「彼岸花」。まったくそのものずばりな花でございますね。
その真っ赤な色とか、繊細な細さとか、アゲハ蝶が集うとことか、あぜ道との反対色のコントラストとか、突如地面からニョッキリ現れる様とか、毒がある事とか、なかなか怖い別名をたくさん持っている所とか、ただ「きれい」では終わらせない、なかなかに奥深い花でございます。
すきだ。

この花、仏教っぽい「曼珠沙華」という名前の他に、死人花、地獄花、幽霊花、火事花…なんていう不吉な二つ名もあるらしくて、「家に持って帰ると火事になる」とか言われたり、ますます不気味でステキv
私も幼少のみぎり、母上様より、「彼岸花は毒があるから摘んではいけない。もし触ったらしっかりと手を洗うこと。」と教えられました。

そうそう、ヒガンバナは、別名が凄く多い。
●参考:熊本国府高等学校のHP内 「ヒガンバナの別名(方言)」
http://www.kumamotokokufu-h.ed.jp/kumamoto/sizen/higan_name.html
1000オーバーとか、ありすぎ!!
なんでこんなに分化したんでしょうね?

面白い事に、名前の多様さとはうらはらに、現在日本にある彼岸花はみんな同じ遺伝子なんだそうです。
恐らく昔々に中国あたりから、非常食用(デンプン)とか薬用とかの用途の為に持って来て植えられたものが、どんどん株分けされて、日本全国に広まったっぽいのです。
何かスゲー!
人里にしか咲いていないのが、人為的に植えられたとされる根拠らしいです。
なるほど確かに山道とかでは見ないですね〜。
田んぼのあぜ道に咲いているやつも、土の補強・もぐら避け・非常食用などの用途で、人によって植えられたものらしいですし。
その有用性のために「これはいいものだ」と全国的にどんどん広がって行ったけど、「で、この花の名前は何だべな?」「さあてねえ〜」となって、各地区で勝手に好きな名前を付けたとか?

さらにさらに、この彼岸花、基本的に種はできない(ゲノムが三倍体なため、花は咲いても種を付けない。←意味わからんです)のですが、中には種を付けるヒジョ〜にめずらしい(ゲノムが二倍体の)彼岸花があるらしいのです!
なかなか見つからないらしいので、ちょっとした宝探し気分。
手がかりは、「11月になっても茎が緑色で立っている」らしいです。
しかし普通に種のできる「コヒガンバナ(少し早く咲く)」かもという罠もあるので要注意!

昔は不吉な花と嫌われたようですが、最近はわりとそういう偏見(?)が無くなってきて、観賞用として楽しまれているそうでございます。
なによりなにより。

そうそう、彼岸花の葉っぱって見た事ありますか?
私は無い。
というか、きっと見てても気が付かない。
彼岸花の葉っぱは、花が終わってからニョキニョキ生えてくるそうですよ。
花と葉っぱが同時に生える事が無いので、韓国では「葉と花が逢えない互いを思う」という意味で「相思華」と呼ばれているそうです。なかなかにロマンチック。
花が咲いた同じ場所に生えてるはずなので、また見てみたいです。

何かホント、調べれば調べるだけいろんな逸話が出てきて、面白い花でございます。
今年も愛でるぞー!オー!

たくさん咲く花の撮影タイミングって、満開手前というか、7〜8割咲いたくらいがいいんじゃないかなーと思います。
つぼみがある方が、花に変化があって面白い。
逆に、枯れた花が入ると、目で見た時はそんなに思わなくても、写真で見ると結構目立ってしまうので、遅がけは良く無いような気がする。
特に、枯れた花が散らずに残るタイプの花。
でもピッタリのタイミングにそこに行くのって難易度高いわーーー!

この写真の撮影場所は、彼岸花で有名な仏隆寺(奈良県宇陀市榛原区赤埴1684)でございます。
長い石段の周囲に彼岸花がビッシリ咲いて、とても絵になるけど、人も多いよ!

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