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『 馥 郁 ( ふ く い く ) 』

固い蕾がやがてほころび、馥郁とした香りが辺り一面へ広がる。 己が存在を知らしめすように。
落ち着きの無い早春の外界へと、思い切り腕を伸ばす。 その可能性を片端から探るように。
始まりは概ね無謀で貪欲。 そして感動的で美しい。

〜 梅(ウメ) 〜

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