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かおりのきおく (第二部)



カモミール。
甘いリンゴのような香り。大好き!
カモミールティーは癒し!
カモミールティー、花をつみとって、そのまま熱湯 or 乾燥させて熱湯 でOKらしいです。
(でも乾燥させた方が、マイルドな味になるとか。)
確かその辺に咲いていたと思うので、今度やってみよう。

バックの赤紫色は、レンゲ畑です。
レンゲ畑、何だか暗く写ってしまった。
遠景が暗くなってしまう事が、時々ある。どうすれば明るく写せるのかな??悩んでます。


この花粉たっぷりっていう感じのビジュアルが、貪欲な感じがするような、ポンポンみたいで可愛いような!
(ベルファーム)



ローズマリー。
裏の畑に茂っている。
とても強い香り。私は好きだけど、強すぎて苦手な人も多いっぽい。
半径1mくらいかおってる気がする。
香辛料として使ったり、安眠効果があったりと聞くけれど、どちらもなんだかぴんと来ない。
なんというか、脇役だったり安らぎだったりというよりは、自己主張の強い主役級の香りというイメージを持っている。
何かをするための香りというより、香りをかぐための香りというイメージ。
そっと小さく折って、そのへんに置いておくだけで、指先も周辺も、ローズマリーのかおりに染められる。


ベルファームにて。
これもローズマリーだったと思うんだけど、ちょっと自信無い(^^;) たぶんそう。
確か香りがそうだったはず。
濃くかおる暖かな空気の中、小さな蜜蜂がたくさんやってきてて、軽快な羽音を響かせながら、花から花へと忙しく飛び回っていた。



ラベンダー。
ハーブと言えばラベンダーを思い浮かべる人も多いのでは。
私もそうなんだけど、ラベンダーの花ってわりと多様で、時々
「あれっ、ラベンダーってこんな感じの花だったっけ?」と、混乱する事がある。
この花はなんとなくエビフライチック。
(一般的には「ウサギの耳」かな?)
フレンチラベンダーとかストエカス系とかという種類らしい。
葉っぱもなんとなくローズマリーチックで、混乱に拍車がかかる。


セサミストリートにこんな感じのキャラがいたような…?
(調べて)バートだわー。あんまり似てなかった。


ちょっと、知ってる感じのラベンダーに近づいた感じ。
デンタータラベンダーというやつかな?
裏の畑にたっぷり咲いている。
茎に生えた産毛のようなやつで、全体の色合いがふわっとソフトな感じになっている。ステキ。


ふわっとした薄紫の和紙のようなてっぺんのやつが花かと思いきや、小さな花が側面に咲いていた。
なんだか1粒で2度おいしい感じ。


細かい毛に覆われていて、精巧な作り物のよう。
もしくは、岩絵の具で描かれた絵。


最後になったけど、これが「ラベンダー」と聞いて思い浮かべる、スタンダードタイプじゃないでしょうか。
夕方に撮ったので、ちょっとノスタルジックな色味になりました。


長野県のホテル・タングラムにある、ラベンダー園。
冬はゲレンデになる斜面の広い範囲に、ラベンダーがずらっと咲いていて、まるで紫色の雲のよう。
そして空気までも染めるかのように匂い立つ、ラベンダーの濃厚な香り。

ラベンダーで有名なのは、北海道の富良野かな?
視界いっぱい、どこまでも続く紫のラベンダー畑。
見てみたい。




私がラベンダーという花の存在を知ったのは、確か原田知世主演の映画「時をかける少女」。
幼少のみぎり、薬師丸ひろ子主演の「探偵物語」と2本立てになっていたのを、家族と映画館に見に行った。
古い話でゴメンネー!
随分昔の事なので、映画のストーリーなんかはほとんど覚えていないが(主題歌は覚えてるけど!)、
「ラベンダーの花の香り」が映画の重要な要素になっていて、
「はてラベンダーとはいったいどんな香りがするのかしら」
と、思った覚えがある。
それから、本物のラベンダーを見ぬまま、身の回りに石鹸やアロマキャンドルなどのさまざまなラベンダー香りグッズが溢れ、
「なるほどラベンダーってこういう香りなのね」と理解はしたものの、
実際にその花を見たのは、結構な大人になってからだった。

確かにラベンダーの、脳に染み渡るような強い香りと、神秘的な紫色は、
何か不思議な事が起こっても不思議じゃないようなイメージがある。
呪術的というか何というか。
西洋の魔女の部屋に吊るしてありそうな。



続けてハーブの「タイム」。
これも最近知った花。
最初に見たのは、タイムじゃなくて、その日本版であるジャコウソウ。長野県で見たので、たぶんイブキジャコウソウだと思う。
宿泊したペンションの側の地面に、絨毯のように生えていて、すごく濃厚な香りを漂わせていた。
そして、それにひらひらと集って蜜を吸う、数種の蝶。
なんとも幻想的な風景だった。
とても強い香りだったので、すぐににおいを覚えた。
でもそれがハーブで有名な「タイム」と同種だとは知らなくて、
「ジャコウって確か動物の香りだったよなー。こんな甘い香りがする生き物がいるんだろうか。不思議。」って思った。
(正しくは、「雄のジャコウジカの腹部にある香嚢(ジャコウ腺)から得られる分泌物を乾燥したもの by Wikipedia 」らしいです。)

そして別の日、とある植物園で、「タイム」と名前が表示されたものが、私の中ではジャコウソウと呼ぶものだった事から、2者の繋がりを知る。
見分け方、あるんだろうけど、わからない。とりあえず香りはだいたい一緒。
いいにおい。


ヨーロッパなどの外国では料理に使われてるタイムだけど、日本ではあんまり使われていないんじゃないかなと思う。
うちにも、タイムのスパイス、置いて無い。
でもわりと名前は知られているような気がする。
その理由の1つとして、「スカボローフェア」の歌詞に出てくるってのがあるからじゃなかろうか。

アー ユー ゴーイング トゥ スカボローフェア?
パセリ セージ ローズマリー アンド タイム

歌詞があやふやだったので調べてみたら、なんと「これちょっと怖い曲説」が見つかった。
「あなたはスカボローフェアへ行くのですか?だったら…」と、旅人に聞いているのは幽霊で、
それに旅人は答えず(幽霊に返答してはいけない)、魔よけの呪文であるハーブの名前をつぶやいているのだとか。
参考:kifuruの長文系ページ「スカボローフェア(Scarborough Fair)の解釈」
まあ男女の言葉遊びの歌っていう説もあるそうなのですが、
いずれにせよ、「ハーブには薬効がある→魔よけになる」という感じで、ハーブの名前が歌われているのだとか。
くわばらくわばら!のようなものですね!

そう言えば、その長野県のペンションの近くに、メロディーロードがあり、そのメロディーがずばりこの「スカボローフェア」だった。
何か関係が?と思ったら、そこのメロディーロードのスポンサーであるダンロップの、テレビCMに使われていた曲なんだそうな。
参考:ダンロップ「長野県茅野(ちの)市の信州ビーナスラインに「メロディーロード」を設置」
あれ走ってると、なんだか嬉しくなってきて、ついついアクセルに力がこもってしまい、曲調が乱れてしまう(笑)
最初、偶然通りがかって、「これがうわさのメロディーロードか!ラッキー!」と超喜んで走ったんだけど、
上記理由により音程が乱れまくり、「一体何の曲だったのか???」となり、あとでネットで調べて判明したという(笑)



確かオオヤマレンゲ(大山蓮華)。レンゲって付くけど、モクレンの仲間。花の直径は10cmくらいあったと思う。ゴージャス。
(「蓮華」とは蓮の花の事らしいので、両者そこから名前を貰っているのですね。「木蓮」も、「木になる蓮」かな?)

確か、愛知県江南市の曼陀羅寺公園に藤を見に行った時に、お寺の庭園で見たんだけど、
モクレンと違って低い所にも花が咲いていて(そのように剪定されていたのかもですが)、
その芳香が もう
えもいわれぬ 良いかおりで …!
何と表せば良いのやら。
フルーティー …だろうか? 熟したバナナの甘い香りに、花の香りをプラス? もしくはマンゴーのような?
上等のシャンプーのにおいというか…
もうとにかく、「私の部屋でずっと咲いていてくれ!!」となる、それはそれは素晴らしい香りだったのです…!
ああ、また嗅ぎたい…。
お部屋の芳香剤かフレグランスか、作って欲しいわ…。

後ろの赤紫色は、ツツジの花でございます。鮮烈。


同じくモクレンの仲間だと思うんだけど、こちらは花が小さなタイプ。
しかしそのフルーティーな香りは負けてはいない!
はっきりと「完熟バナナのような良い香り!」と感じた。
5月のデンパークで見かけたんだけど、名前が書いて無かったのが残念。
カラタネオガタマ(唐種招霊)かもしれない。←凄い名前だなこれ!招くの?
こちらは低木だったので、いくつかの花のにおいを嗅ぎ放題。
存分に堪能したけど、やっぱりまだまだ嗅いでいたい。


こちらも同じ木だったはず。
柔らかい黄色に滲む薄赤紫色というのも、なんとも良い感じでございます。
庭にいてほしい。



ニオイバンマツリ(匂蕃茉莉)。
プラスチックのおはじきとかボタンとかを連想させる、平面的な可愛い形の花。ナチュラルボーン押し花。
初めは紫色なんだけど、日が経つにつれ白く変化していく。
そのグラデーションがとっても綺麗でお得感。(何)
そのうえ、においも素晴らしいと来た日には。天はニオイバンマツリに二物を与えたもうた。

ニオイバンマツリの香りは、夜になるとより強くなる。
自宅庭には無いんだけど、両隣の家に立派な木があり、
初夏の夜、仕事から帰った暗がりの中、車のドアを閉めると、
どこからともなくその香りを差し出して、1日の終わりをやさしくしてくれる。



お次はバラ。香りがする花の女王的ポジション。
品種によって香りの強い弱いがあるんだけど、どれがどれだか判別できないので、なんとなく良い香りがしてきそうなものをチョイス致しました。
(白い「ホワイトクリスマス」の香りが凄く好きなんだけど、いい写真が無かった…。)

かわいいピンクのバラは、優しく甘い香りのイメージ。
花が開くにつれ、中にたっぷり溜め込まれた香りが、惜しげもなくあふれ出す。


開花。

バラはよく見に(&香りをかぎに)行っているし、何しろ華やかなので、シャッターが進みます。
なので、写真を選びきれず、たくさん載せてしましました(^^;)>


とても繊細なベビーピンク。
甘さに瑞々しい清廉さがプラスされた香りのイメージ。

色によって香りのイメージってあるけど、当然だけど現実にはあんまり一致していない。
実際、よく植えられているのは「モダンローズ」で、香水に使われている香りの強いものは「オールドローズ」なんだそうな。
私には品種の区別はつきませぬ。
バラ園に行けば、両方咲いていそうだけど。


一般的な香水に使われているバラのイメージ。


色がグラデーションになってるというのも、とても贅沢でいい感じ。大好き。


幾重にも巻かれたギフトボックスのラッピングのような感じで、中にステキなプレゼントが入っているような感じ。
詰まっているのはステキな香りその他でございますよ!


フラメンコのドレスみたいで、なんか情熱的な香りがしそう。
(若干くじらベーコン風でもある。)


何とも絵になる色合い。確か香りも一風変わっていたんじゃなかったかしら。


斑入りは天然の絵画


真紅。このビロードのような風合いがとても好き。
昔の高価な香水に使われているような、ツンとした強い香りのイメージ。






素敵な赤桃色。




オレンジは、何となく甘い紅茶系の香りがしそうなイメージがある。


バラの香りに包まれると、とてもゴージャスで幸せな気分になれる。


色々な香りミックス。贅沢。


岐阜の花フェスタ記念公園。
広い敷地を埋め尽くす、多種多様のバラ、ばら、薔薇。
濃密な香りがする空気を吸って、私も全身バラの香りに染まってしまえたような気分になれる。



次は百合。
こちらもゴージャスかつ豊かな香り。
バラのゴシックゴージャスな感じに対して、百合はゴージャスながらも慎ましやかなイメージがある。

そしてやっぱり撮影数が多くて、絞りきれず、枚数多いです(^^;)


色による香りの違いは、あんまりわからない。
どの花も等しく香り高いように思う。


香りが強すぎて、食事をする所とかに飾るのは向かないんですってね。
実際、百合の香りを「花くさい」と言った人がいた。
花くさい(笑) 確かにね(笑)
香りの受け取り方もひとそれぞれ。


あと花粉が油断ならない。
服とかに付いたらなかなかとれないぞ〜。


でも私は百合大好き!






これはカサブランカだろうか?
純白大輪の百合の女王。大好き。


これは昔からよく見かけたテッポウユリに似てる。


こちらは家のすぐ横に咲いていたもの。ひとりばえ。
たぶん本当のテッポウユリ。
もしくはそれに似たタカサゴユリ、または両者の合いの子かもしれない。
細長い形が独特で素敵。




こちらはササユリ。他の写真の園芸種と違って、日本の野山に昔から自然に生えていたもの。
なのにこの愛らしさ。
そして甘い香りの素晴らしさ。
なんと贅沢。
なので、よく根っこごと盗難に遭っている。
なげかわしい。
みんなが香りをかげるように、自然が自然なままで繁栄できるように、
そして私が写真が撮れるように、どうぞそのままにしておいてください!!!


種から7年くらいかけてやっと花をさかせて、こんなに立派になりました。天晴れ!
存分に、その芳香を楽しませて頂きましたv
誰かが攫っていかないか、心配。

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